このブログは私が45歳の時、南山中高等学校(男子部)で中学2年生の英語を担当していたときに発行していた「日英バイリンガル通信」の復刻版です。第1号(1988年)から1992年の第36号(1992年)まで発行しました。生徒は高3まで持ち上がりました。学年が進級するにつれ、英語の語彙と文法のレベルが上がっています。教えた文法の制限内で中身のある英語を書くのには苦労しましたが、案外おもしろかったことを覚えています。各通信のイラストはブログ用に後からつけたものです。2010年3月19日記す。67歳 (残念ながら第7号が紛失したらしく見当たりません。教え子の誰か、まだ保管していたら教えてください。)

2010年11月12日金曜日

[34] 誤解は君を殺す (1) MISUNDERSTANDING CAN KILL YOU (1)

南山高等学校 3年 日英バイリンガル通信 NO. 34 December 8, 1992


     誤解は君を殺す(1)

 交換留学生の服部剛丈君が殺されたのは、服部君がロドニー・ピアーズをハロウィーンパーティーを催している家の人と勘違いしたためだった。ピアーズはピストルを構えて「フリーズ」と言ったが、服部君はその意味が分からず、ピストルは冗談半分だと思った。だから服部君はピアーズに近づいて「パーティーに来たんですが」と言った。まさか近づいたため相手が自分のことを怖くなって、銃を撃つとは思ってもみなかった。服部君はピアーズを誤解したのだ。
 逆に、ピアーズの方は服部君を押し入り強盗と勘違いした。ピストルを構えて「フリーズ」と言ったが、それは冗談半分ではなかった。「フリーズ」と言えは誰でも止まるものと思っていたから、この若い男も止まると思った。ところが驚くことに「パーティー」に来たんですがとか言って口実をつけ近づいてきた。ピアーズは家族の危険を感じ、銃の引き金を引いた。ピアーズは服部君を誤解したのだ。
 この悲劇は服部君とピアーズが、お互いにお互いを誤解したために起こってしまった。

     MISUNDERSTANDING CAN KILL YOU (1)

  An exchange student, Yoshihiro Hattori, was killed because he took Rodney Peairs for the host of a Halloween party. When Hattori heard Peairs, armed with a gun, shout, “Freeze” at him, he apparently did not understand, but thought the man was joking. Therefore, the boy stepped toward him saying, “We’re here for the party.” He never expected his approach would terrify the man so much that he would fire at him. Hattori misunderstood Peairs.
  On the other hand, Peairs killed Hattori because he mistook him for an intruder. When he said to the teen-ager, “Freeze” pointing a gun at him, he was serious. Because he had thought everybody could understand the word, he expected the boy to stop. To his surprise, however, the stranger approached him, saying, “We’re here for the party,” which sounded like an excuse for his advance. He feared for his family so much that he pulled the trigger. Peairs misunderstood Hattori, too.
  The tragedy occurred through misunderstanding on both sides.

LINK:http://en.wikipedia.org/wiki/Yoshihiro_Hattori#Afterwards

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